鳴滝-叶木コース
58.7Km
秋穂-県道25号-県道21号沿いの旧道-県道21号-国道262号-鳴滝へ向かう道-鳴滝-県道27号-叶木へ向かう山道-叶木-県道197号へ向かう道-県道197号-県道24号-県道184号-佐波川沿いの周防往還自転車道-国道2号-県道25号沿いの旧道-県道25号-秋穂
 秋穂を出発。県道25号南部海岸道路を防府市方面に走る。
今日のコースでは目的地につくまでに補給できる店がなさそうなので、早めに国道2号と交差する所のコンビニで昼食など補給食を買う。
国道2号の防府大道交差点から少し東寄りの地点から国道2号の下をくぐり、県道25号と並行して走る川沿いの旧道を走る。この道は交通量は少ないが舗装されており、のんびり走る事ができるのでお勧めだ。一旦県道に出て千切峠を越える。
峠を越えて山口市に入ってすぐに右折して、再び山すそを走る旧道に入る。山口市側の県道21号は景色も良く気持の良い道だが、横に小川が流れ、農家の間を縫うように走る旧道の方がさらに景色が良く快適だ。田のあぜに咲いている花を観賞しつつ走る。そのまま旧道を走り、小鯖幼稚園の横を通って国道262号に出て左折する。
少し走ると県道27号鳴滝方面に入る交差点があるが、一つ向うの泰雲寺の石柱が立っている三叉路を右に入る。すぐに萩往還と交叉する。
防府切畑地区川沿い
小鯖地区川沿いの旧道
泰雲寺の石柱の交差点を鳴滝方面に
 そのまま直進し、泰雲寺の横を過ぎると一つ目の目的地である鳴滝公園に到着する。
前日まで雨が降り続いた事もあり、鳴滝の水量が増えていて見ごたえがあった。ここには鳴滝が素材と言う中原中也の詩「悲しき朝」の詩碑が建てられており、立派なお不動さんの石仏も見る事ができる。
トイレ休憩の後出発する。鳴滝公園を過ぎた辺りから登りが始まる。この道には小さなお地蔵さんが両側に2-300メートルごとに立っており、古くからあった道である事が分かる。山口の地ビールが楽しめる「やまぐち鳴滝高原ブルワリー」を過ぎた辺りから勾配がきつくなるが、眺めの良い道はつらさも半減するから不思議だ。
鳴滝公園
水量豊かな鳴滝
やまぐち鳴滝高原ブルワリー
 道はすぐに勾配が緩くなり、景色ものどかな農村の風景が開ける。鼻歌まじりで走れるようになる。のんびり走っていると、川岸に藤棚が見えてきたので寄ってみるとコンクリートで川底を固めた河川プールだった。夏にここで泳ぐと気持が良いだろう。道ばたには「野風道」と書かれた案内看板が立っている。四輪駆動車用のトライアルコースらしい。叶木の途中まではこの看板が良い道案内になる。
棯畑(うつぎばた)付近でカーブミラー付の、「直進徳地、仁保方面」と表示された案内標識が現れるのでこの三叉路を左折する。ここにも「野風道」の案内があるので目印になる。
河川プール
途中まではこの看板に従う
左折して棯畑地区に
 県道を左折すると道幅は狭くなり、茅葺き屋根の民家が出迎えてくれる。小規模な田畑の間を縫うように道は続く。棯畑の集落を抜けると道幅はさらに狭くなり荒れてくる。人気の無い山の斜面を直線的に登って行く。勾配も徐々にきつくなり、木々で視界も遮られ、いつ熊が飛び出して来てもおかしくない雰囲気だ。道が荒れている為、熊よけのベルがよく鳴るのが唯一の救いだ。
あのカーブの向うが頂上か、という期待を何回か裏切られた後に、ようやく視界が開けた。今回の2つめの目的地叶木集落だ。
叶木集落への登り
熊よけベル
叶木集落に入る
 叶木は標高340メートルの山口市で一番高い所にある集落で、家屋数数件、人口も十数人の小さな規模で、平家の落人伝説もある。なにより、茅葺き屋根の伝統的な民家がよく保存されている地区として知られている。
しかし、最近は台風による被害や高齢化などで、茅葺き屋根の民家も激減し集落そのものの存続も危ぶまれている、と聞いていたので早い内に訪れてみたいと思っていた。
実際に訪れてみると、やはりほとんどの民家の茅葺き屋根はトタン板で覆われており、茅葺きのままの民家は2軒しか残っていなかった。茅葺き屋根の神社であった河内神社も現在は銅板葺きらしき屋根に変わっていて残念であったが、木製の鳥居を見る事が出来たので良しとしよう。
茅葺き民家
河内神社
 しかし、周囲の自然環境も含め、江戸から大正時代にかけての農村景観を今もとどめているこの隠れ里の様な集落は今もなお充分な魅力を秘めている。ツーリストの神様である猿田彦大神の碑の横で茅葺き民家を眺めながら梅干しむすびをほおばる。
名残りをおしみつつ叶木集落を後にする。叶木を過ぎると道の荒れがひどくなり、あまり通る車もないのであろう、路面も緑の苔で覆われロードレーサーの細いタイヤには厳しい道が続く。しばらく走ると倒木が道を塞いでいた。こういう時に自転車は便利だ。担いで倒木を乗り越えそのまま進む。
道は下りに入ったが前日まで雨が降り続いた事もあり、相変わらず路面状態は最悪で、転倒しない樣に自転車をコントロールするので精一杯だ。今にも熊が出てきそうな山道を飛び跳ねようとするタイヤを押さえつけながら慎重に下って行く。MTBならそれなりに楽しい道かもしれない。
しばらくすると民家が見えてきたのでほっとする。蕎麦ヶ岳登山口だった。
ひと休み
倒木が道を塞ぐ
蕎麦ヶ岳登山口
 なんとか県道27号までたどり着き右折する。道が良いので軽い登りを楽しむ余裕が出てくる。峠の頂上で防府市側に入ると道は急に狭くなり、舗装も荒れてきた。またブレーキレバーを握りっぱなしでゆっくり下って行く。所々2車線に拡幅され整備されている。そのうち防府側も走りやすくなるだろう。
民家がちらほら見えてくるとすぐに佐波川沿いを走る県道24号に突き当るので右折し南下する。しばらく走り左折して県道24号と並行して走る旧道に入る。街道沿いによく見られる、軒の低い格子窓の民家が数は少ないがまだ残っており和める道だ。
県道27号山口市側
防府市に入ると道が荒れる
佐波川沿いの旧道
そのまま佐波川の方に走り、人丸橋を渡る。
橋を渡り右折し防府サイクリングターミナル前を通過し、しばらく走ると佐波川沿いの周防往還自転車道の入り口があるので河川敷におりる。今日は5月5日、GWの真只中でたくさんの家族連れがテントを張りバーベキューを楽しんでいるのは良いが、駐車場をはみ出した車が自転車道を塞いでしまっているのはいただけない。確かにこの道を利用する自転車は少ないが、一応自転車道であることをお忘れなく。
GWのイベントのもちまきでエキサイトしている群集を横目で見ながら佐波川沿いを走り国道2号に合流し大道から秋穂に向かう旧道を走り、ランランドーム前を通り県道338号に出て自宅へ帰る。
叶木から帰ってくると人口8000人のわが地域も立派な都会に思えてしまう。
人丸橋を渡る
自転車道を遮る多数の車両
らんらんドーム前