吉敷峠-小野湖コース
72.73Km
秋穂自宅-農免道路-県道194号-県道335号-県道61号-国道9号-椹野川沿道-吉敷川沿道-国道435号-国道435号沿旧道-県道309号-国道435号-国道490号-小野一般道-県道230号-幸之江川沿道-県道212号-深溝地区一般道-県道25号-秋穂地区一般道-秋穂自宅
 秋穂を出発。農免道路を北上する。県道194号と並行して走るこの旧道は、かつてはお上使道と呼ばれ、大内氏時代に秋穂に上陸して山口市に向かう秋穂街道とも呼ばれていた。
梅ノ木峠で県道194号に合流し、峠を下る。県の計量センターを過ぎた辺りで左折し、陶ヶ岳を廻り込むようにして梅ノ木川沿いの道を進む。潟上地区を抜けて、田園地帯を北上し、そのまま国道2号線を横切り、国道の北側を国道と並行して走っている旧山陽道に左折する。この道の道幅はほぼ昔のまま変わっていないが沿道は昔の面影をほとんど残していない。しかし、たまに往時をしのばせる里の風景を垣間見る事ができる。
程なくして道は県道335号に合流する。丸尾地区を抜けて県道61号を北上する。八方原の交差点を左折し八方原橋を渡り、国道9号に右折し、上郷駅の手前で踏み切りを渡り川沿いの道を走る。すぐに道は山口秋吉台自転車道路に出会う。しばらくはコスモスと椹野川の眺めを楽しみながら自転車道を山口市に向かって走る。
お上使道だった旧道
旧山陽道の景観
秋吉台自転車道
 川は山口市に入った辺りから椹野川と吉野川に別れるので、自転車道を離れて吉野川沿いの道に入る。川沿いのほとんど車の通らない桜並木の道をのんびりと走り、そのまま県道204号(旧9国)、国道9号を横切る。突き当たりを右折して吉敷大橋を渡った所を左折しひたすら吉敷川沿いに走る。吉敷大橋を渡った辺りからは肥中街道と言って、山口市から豊浦へ抜ける旧街道を走っている事になる。
中原中也の墓がある墓地の裏を通り、良城橋の所で国道435号と交差して進む。国道435号は、休日などは吉敷峠を越えて秋吉台、萩方面に向かう車が列をなして走っている。そう言えば、川沿いの道を走る事によって、小郡からこの吉敷地区までほとんど車と出会う事無く走って来れた。自転車で走るのに適している道と言えるだろう。
秋にはコスモスが咲くのどかな川沿いの道をしばらく走ると正面に鳥居が見えてくる。赤田神社だ。鳥居の手前を左折して国道435号に出て北上する。すぐに国道は登坂車線が始まるが、左折して旧道に入り吉敷峠の登りに入る。
吉敷大橋
赤田神社の鳥居が見えてくる
登坂車線の手前で左折
 旧道に入ると今までの交通量が嘘のように静まり返る。まったく車の通らない静かな道をゆっくりと登って行く。寺領川を見下ろしながら標高を上げて行くと所々に小規模な棚田が現われる。忘れられた道とは言え、路面はまだそれほど荒れていないし自転車で走るにはうってつけの道だ。
しばらくすると吉敷畑の集落に入る。ここは秋には国道の南側の斜面に棚田が広がり素晴らしい眺めだ。集落に入って大きめのカーブを抜けると、急な石段の上の鳥居の奥に藁葺き屋根の一部が見えた。地図では河内神社となっている。自転車を降りて登ってみると、古びた藁葺き屋根の神社が現われた。老朽化が進んでおり床板も今にも踏み抜けそうだ。さい銭箱も置かれていない所を見ると訪れる人もほとんどいないのだろう。藁葺き屋根の神社に出会えるとは期待していなかっただけに、少し得をした気分だ。
旧道を登る
秋には棚田が広がる
藁葺き屋根の河内神社
 神社前で小休止した後、沿道を彩っているコスモスに見送られて吉敷畑の集落を後にする。ものの数百メートルも走ると国道435号に出る。国道ではこの辺りがピークだが旧道は国道を越えてまだ登り続ける。国道を渡った所に西鳳翩山 登山口の案内標柱が立っているので目印になる。西鳳翩山 登山口を過ぎた辺りから勾配が若干きつくなり山深く入って行く。ツタがガードレールを覆い隠し、茂り出した草によって道幅も狭められている。今にもクマが飛び出して来そうな道をクマ避けのベルを鳴らしながらゆっくりと登って行く。
神社前で休憩
コスモスで彩られた峠道
登山口前を通過
 幾つめかのカーブを抜けた所で道は山口市から美東町に入り、吉敷大峠に到着する。ここまでで標高約350メートルだが21世紀の森の坂堂峠や叶木集落への登りと比較して勾配が緩い為、周りの景色を楽しむ余裕があった。大内義隆が陶晴賢に逐われ法泉寺から長門深川に落ち延びた時の経路がこの辺りとされているが、詳しい事は分からない。栄華を極めた西の京山口を後にして、夜中にこの山深い道を落ち延びて行った450年前の悲劇の主君に思いを馳せながら峠を下って行く。
廃れたとは言え元は国道であった2車線の道は通る車もなく、貸し切り状態で坂を駈け降りる。しばらくすると大石の集落を抜けて国道435号に合流する。
新しい国道らしく広く良く整備された道をスピードを上げて下って行く。トンネルを2つ抜け、峠を下り切った所で国道490号に突き当るので左折する。1キロ程走り綾木の町を抜けた所で国道490号線をなぞるように柿ノ木原の交差点を右折する。
吉敷大峠
国道435号を下る
柿ノ木原交差点を右折
 大田川と交差しながら国道を南下し、十文字の交差点をそのまま直進し中国縦貫道の下をくぐると宇部市に入る。瀬戸の交差点で厚東川に架かる今瀬橋を渡らずに左方向に曲がり国道490号線を走る。低いアップダウンをくり返しながら大田川沿いに走っていると徐々に川幅が広くなって来てやがて小野湖に到着する。今年(H14)は雨があまり降らなかったので水量が少ない。
小野の町を抜けて最近拡幅された小さな峠を越えるとJAの緑茶加工場や茶園があるはずだが、残念ながら道からは見えなかった。花香のバス停の交差点を左折する。(右折すれば小野湖にかかる小野大橋を渡る道に入る。)
国道を離れて花香の集落に入って行くと、道の脇に石をくり抜いた祠のなかに安置された石仏と庚申塔が並んで立っており、のどかな里らしい風景に良くマッチしている。
小野湖
花香で左折
花香集落の石仏
 道はすぐに県道230号に出るので右折する。長尾峠を越えると棯小野の集落に差しかかる。集落を抜けた所に小さな田圃があり、手に鎌をもった男性が昔ながらの手作業で稲刈りをしていた。最近ではなかなか見る事ができない光景だ。
棯小野を抜けると山口市に入る。小さな峠を越えると、よく整備され、ブレーキレバーを握りっぱなしにしなくてもよい程度の適度に下った快適な道が続くが、新幹線の下をくぐりパン工場や宅配便の倉庫が見えて来た辺りで快適な下りは終わる。
そのまま幸之江川沿いの細い道を走り国道9号線と国道2号線を突っ切る。今津川に合流する辺りで川幅は一気に広くなり、河口の所できらら博に合わせて開通された県道212号に入り、歩道を通って今津川を渡る。
カマで稲刈り
幸之川沿いを下る
県道212号の側道で渡河
 川を渡った所で県道を降り、側道を走る。深溝地区には田園地帯のなかにウルトラライトプレーンの飛行場があり、飛行機が飛んでいる所を間近に見る事ができるので最近良く走る道だ。
そのまま走っていると県道25号に当たるので左折して秋穂方面に走る。周防大橋を渡り終えた所で右折して塩田跡を抜けると秋穂に入る。黒潟開作の田園地帯を通り、自宅に戻る。
ウルトラライトプレーン
周防大橋を渡って秋穂へ