種田酒造場跡
漂泊の俳人種田山頭火(本名種田正一)は明治十五年に大地主の長男として山口県防府市に生まれました。
明治三十九年十二月に、山頭火の父種田竹治郎が、秋穂の名誉町民である画家小林和作の父和市が経営していた小林酒造場を買収し、大道に住み始めました。
俳号山頭火を名乗るのは、この種田酒造場を父と経営していた頃からです。
秋穂から数メートル防府市側にある格子窓の趣の有る酒屋さんです。
山頭火がTVドラマ化された時は渥美清さん達が取材に訪れたそうです。
店の裏側に回ると崩れかかった板塀と瓦屋根の門があり、雰囲気が一変します。
そこには廃虚となった種田酒造場跡がありました。
父竹治郎と山頭火は親子で放蕩に明け暮れ、二年続けて酒を腐らせ、ついには種田酒造場を倒産させてしまいました。
倒れた木の柵は当時のものでしょうか。
数年前までの状態です。まだ酒造場の遺構が見えていました。
酒屋さんの前には山頭火の歌碑が建っています。

「酔ふてこほろぎと寝ていたよ」

種田酒造場跡から数キロ離れた所で保存されている山頭火ゆかりの樽です。種田酒造場で使われていた樽と思われます。
山頭火の歌碑も建っています。

「酒樽洗ふ夕明り鵙(もず)がけたたまし」